ロシア産のビールと思って買ったビールは実はアメリカ産だったインペリアル・ロシアンスタウト。ロシアという名が入っているのに原産国はアメリカになっている世にも不思議なスタウトビール。
インペリアルスタウトとは、元々ロシアンインペリアルスタウトと呼ばれ、18世紀のロンドンでロシアの女帝カテリーナに献上するために作られたと言われています。
偉い人に渡すビールの意味が「インペリアル」だったようですが、現代ではアルコールが強いビールに「インペリアル」という言葉が使われています。今回のロシアンスタウトにも使われているので、アルコールが強いスタウトビールであることが名前から分かるのです。
今回のロシアンスタウトはウェルズ・ヤングスのグループ会社に属しているようです。イギリスの会社だと思いますが、アメリカ産になっている、原産国と名前・醸造所すべてが矛盾したビールでした(笑)
ロシアンスタウト以外のウェルズ・ヤングスのビールたち
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参考ウェルズビールの公式サイトはこちらです(外部サイト・英語版のみ)
ロシアンスタウト(Russian Stout)
ラベルは可愛らしいニワトリのロゴになっているけど、ロシアという国のお酒のイメージを考えると絶対に普通のビールではないだろう。まさか、ウォッカのようなシャープで尖って強いアルコールの味だけのビールではないだろうけど、飲む前はかなり心配になってしまうビールです。
色
まさに漆黒という言葉がよく合う黒で、泡も力強く立ち上がって、消えません。これは超濃厚なスタウトであることに期待できます。
香り
グラスに注いだ瞬間に超ローストの香りが漂いきつい。これは凄い香りです。
味
これはやばいほどパンチが効いている!!!
キレという言葉を知らないかのようにローストされた麦の味がガツンと舌に広がります。こんな強いローストの苦味は初めて。これぞビールのエスプレッソ、いつもビールをガブ飲みしてしまうけど、ガブ飲みという言葉がまったく似合わないビールです。
アルコール度数が10%となっていて、ベルギーの修道院ビールと同じくらいアルコールが強いビール。ビールが苦手な人には絶対にお薦めができない1本です。
ロシアンスタウト以外のスタウトビールたち
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価格
東南アジアのデパートで350ミリのボトルが日本円で850円ほど。家飲みビールの価格としては過去最高に高額なビールです。
日本では販売がされていません(2016年時点)
さいごに
私の大好きなギネスビールなんて比較にならないほど強い苦味を持っているスタウトビールです。やはりロシアのお酒は根本的にアルコール度数が高いのか、超パンチが効いていた。こんなビールもう飲まないかも。。。
★★★☆☆:強すぎ!!