ビールよりもグラスで有名になったビールに出会いました。
ベルギーでナポレオンの時代に宿とビール醸造の二足のわらじをはいていたパウエル・クワックさんという人がいました。パウエルさんは次のような行動にでました。
ナポレオン時代、宿は乗り合い馬車の休憩所にも使われ、お客は気軽にカフェに寄れるものの、御者は当時の法律により馬から離れることを禁じられていました。そこでパウエルさんは、一杯やることが出来ない御者のために、特別のグラスを御者台横の鉤 (かぎ) に引っかける方法を考え出したのです。
こんなグラスでビールを飲み続けるのは馬の上ならではでしょう。バーカウンターで飲むにはデカすぎるグラスです。
今回はベルギーでビールよりもグラスで有名になったパウエル クワックを買ってみました。
パウエル クワック (Pauwel Kwak)
パウエル・クワックさんがモデルになっているのでしょう。渋いラベルに仕上がっています。特徴的なグラスを片手にポーズを決めていますね。
色
ダークブラウン系のボディにキメ細かなフワフワの泡が立ち上がります。
香り
甘みがあってベリー系の香りを感じます。
味
少しスパイシーですがローストされた麦の味が深みあって美味しいです。スパイシーなとこが、癖があると思う人もいると思いますが、ベルギーのビールの中では癖は少なく飲みやすいビールです。飲みやすいですがアルコール度数は8%を超えているのでガブ飲みは注意です。
価格
酒屋やインターネット販売で350ミリのボトルが500円ほど。
さいごに
ベルギービールは修道院ビールを代表として癖のあるビールが多いですが、クワックはアルコール度数が高く、少しスパイシーですが飲みやすいほうだと思います。ベルギービール入門にはいいかもしれません。
★★★☆☆:飲みやすいほうのベルギービール