麦伝説に初登場のスコットランド ハイランド地域にあるディーンストン蒸留所。
紡績工場の建物が改装され1965年にオープンした蒸溜所です。最初にシングルモルトがリリースされたのは1971年でしたが、そのときは「オールド・バノックバーン」というブランド名で発売。その後ディーンストンと改名され、現在に至っているようです。
私もイギリスを旅した時に古い建物、とくに倉庫のような形の建物を沢山みたので、それは工場だったのかもしれません。
雰囲気がある建物を有効利用するのはいいですね。日本だと地震とか自然災害対策とかで古いものは新しいものへ変わる傾向があるので。
ディーンストンは少し変わった蒸溜所としても知られています。オーガニックかつ電気を自給自足するという魁な蒸溜所です。
化学肥料や農薬を使わないで栽培された有機栽培大麦のみを原料として造られている。オーガニックウイスキーを造る蒸留所としてディーンストンはまさに先駆けです。
近くを流れるティス川の水は、仕込み水として使われるばかりでなく、タービンを回転させて発電にも利用されているのです。発電量は蒸留所が使うものしては充分すぎるほどの量で、余った電気は公共の送電線網に流して電力会社に買い取ってもらっています。
材料がオーガニックかつエコな蒸溜所。面白い仕組みが作れたのは、ディーンストンのまわりには製造業が栄えていたからもしれませんね。
ディーンストン 12年(Deanston 12years)
シンプルに記載された商品名。まー、一般的なよくあるウイスキーのラベルです。
色
透明感のある黄金色のボディのウイスキーです。
香り
ほんのりとバニラの香りが広がり、心地よいです。
味
飲みやすくてマイルドな口当たりの後に、フワッとスパイシーな麦の味が広がります。さすがハイライドのウイスキーってとこでしょうか。癖がまったくなく、飲みやすいですね。ウイスキー初心者にも楽しめる1本です。
加水すると、さらにマイルドな感じが広がります。1:1では少しトゲが取れすぎるので数滴程度の加水がよいかもしれません。
ディーンストン以外のハイライド
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世界最北端で造られる「ハイランドパーク」は味わい深いウイスキー。
スコットランド、アイルランド、カナダ、アメリカ、日本と代表的なウイスキー生産国。ウイスキーはけっこう寒いイメージの国で蒸留されていると思いませんか? 今回はその中でも世界最北端で北の巨人と呼ばれるハイ ...
価格
酒屋やインターネット販売で700ミリのボトルが3500円ほど。
さいごに
ハイライドのウイスキーは久しぶりに飲みましたが、トゲがないので飲みやすいですね。アイラ系のウイスキーばかり飲んでいると舌がバカになりそうです(笑)やっぱいろいろなウイスキーを飲むべきですね。
飲みやすくてマイルド